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源氏五十四帖 第39帖 夕霧

源氏五十四帖 第39帖 夕霧

源氏物語五十四帖は、源氏の一生と、その子薫君の生涯にまたがって書かれた最古の長篇小説です。


真面目な人だと世間の評判になっていた夕霧も、月日にそえて落葉宮が忘れられなくなり、好機をとらえて胸中を伝えようとしていました。
その頃、落葉宮の母君が病気になり、療養のため洛外小野の里の山荘に移ったことで、夕霧は手厚くお世話をし、八月二十目頃、山荘を訪れた帰りがけに、霧が軒の許まで立ちこめているのにかこつけ、立ち帰る道筋もおぼつかないから、今宵一夜泊めて欲しいと和歌を落葉宮に贈ったけれど宮はこれを堅く断ってしまいました。
翌朝、夕霧が帰って行くところを、加治祈藤の僧が見つけて母君に告げると、一時は驚き悲しんだ母君も、のちにはあきらめて、タ霧に娘を許す旨の手紙を書いて送りました。
その手紙を夕霧が自宅で読んでいると、背後から雲居雁がしのび寄ってこれを取り上げ、激しい夫妻のいさかいとなった。
夕霧は世酷をしたが、落葉宮は母亡き後、不快に思ってタ霧に会おうともしません。
夕霧は、落葉宮を小野から一条の邸宅に無理に連れもどし、久々で望みをかなえようとしたが、落葉宮は納戸 の中にかくれて出て来ませんでした。
雲居雁は、落葉宮にうつつを抜かしている夫の夕霧にあいそづかしをし、父の大臣邸へ帰って行ってしまいました。夕霧は驚いて帰宅をうながしたが、雲居雁は、がんとして応じませんでした。

 

源氏五十四帖

海老名正夫原画

製作32年

技法 木版画

サイズ 33×23.5

マットサイズ

額装サイズ

    ¥4,400価格
    料金オプション
    第39帖 夕霧
    ¥4,400キャンセルまで、毎月
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