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源氏五十四帖 第33帖 藤裏葉

源氏五十四帖 第33帖 藤裏葉

源氏物語五十四帖は、源氏の一生と、その子薫君の生涯にまたがって書かれた最古の長篇小説です。

 

明石姫君が入内されるので、夕霧はその準備に忙しく過ごしていました。それでも、雲居雁を恋する心をまぎらすことはできません。雲居雁もまた夕霧を慕い、愛のきずなを断ち切れずにおりました。
三月二十日は、内大臣(頭中将) の母の大宮の忌日です。内大臣一家は極楽寺へ参脂した。タ霧も孫に当るので参列し、内大臣は夕霧にそれとなく好意を寄せた。
四月一日頃、内大臣は藤の花見の宴を催しました。夕霧も案内されたので喜んで出かけ、酒宴がたけなわの頃、内大臣はタ霧に雲居雁との結婚を許しました。
源氏もこの話を聞いてとても喜び、そのことで気まずくなっていた内大臣との間も、さっぱりすることが嬉しく思われました。
明石姫君は、とうとう入内です。姫君の養い親として衆上が三日ばかり付き添っておられた後、実母の明石上が代って参内、久々で親子の対面ができました。帝は、この姫君を寵愛され、いつも傍を離されなかったので、お雛様のようだと明石上は思ったほどです。
源氏は、息子の夕霧のことも、明石姫君のことも片付いて、明年は四十歳にもなることとて四十賀を催そうと思い立ちました。

 

源氏五十四帖

海老名正夫原画

製作32年

技法 木版画

サイズ 33×23.5

マットサイズ

額装サイズ

    ¥4,400価格
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    第33帖 藤裏葉
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