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9,英泉/木曽街道六十九次 熊谷宿 八丁堤ノ景

9,英泉/木曽街道六十九次 熊谷宿 八丁堤ノ景

『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。

 

鴻巣から四里六町四十間で、中山道九番目の宿熊谷になりました。

ここは鎌倉時代、源頼朝の家来熊谷次郎直実の領地でした。一ノ谷の合戦で世の無常を悟った直実が出家して蓮生坊となって創建したと伝える蓮生山熊谷寺は、江戸時代にも有名で道中記に紹介され、宿名も彼の名をとりました。

英泉が描くこの図は、荒川に面した茶屋を描いたものと言われています。

道のかたわらに建つお地蔵さんは、荒川水難者の川守地蔵なのでしょう。傍に立つ石柱には、「左深谷 二里廿丁という文字がみらます。『木曾路名所図会』に「これより父山へ三里半」と記されている行田、深谷の道しるべ、秩父路との分岐点です。

茶店でくつろぐ旅人や馬子。そして駕籠に乗る男性に挨拶する男性との二つのグループを手前に配し、エノキを植えた縄手道を描いた構図の面白さ。

連雲は龍のようにたなびき描写もモダンです。

 

木曽街道六十九次

監修/樽崎宗重

サイズ 33.1×24.5

マットサイズ

額装サイズ

用紙/越前生漉奉書

顔料/純日本製

摺法/純手摺木版画

製作/梶川工房

発行/山田書店

    ¥4,400価格
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    9,熊谷宿 八丁堤之景
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