8,英泉/木曽街道六十九次・鴻巣 吹上富士遠望
『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。
桶川から一里三十丁で鴻巣宿に入りました。
ここも文献に「よろしき町あり」と記されているお土地柄です。
明和四年(1七六七)の大火のあと、幕府から千六百二十五両を二十年年賦で借り入れ、復興をはかり、文政元年(1八1八)には旅範屋 六十六軒、遊女屋十数軒に及んだと伝えられています。
というのも松平下総守十万石の城下町忍(おし)から二里の道のりでした。
勘当するという文書や、鴻巣神社にのこる正徳元年(七一1) の十一か条の定めを書いた高札などが、そうし た 風紀を正そうとする歴を伝えています。
図は道ずれの二組、すれ違いの一組、三組の旅人が稲妻方の道に配され、ポプラ並木のように並んだ木と共に北向きに送り込まれた構図です。広大に広がる田園の静寂さから詩情を感じ、そして遠くに望む榛名や赤城の山々の描写には、北斎の影響が見てとれます。
すっきりとした清涼感のある富士の佇まいも素敵です。
木曽街道六十九次
監修/樽崎宗重
サイズ 33.1×24.5
マットサイズ
額装サイズ
用紙/越前生漉奉書
顔料/純日本製
摺法/純手摺木版画
製作/梶川工房
発行/山田書店
¥4,400価格
料金オプション
8,鴻巣 吹上富士遠望
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