70、広重/木曽街道六十九次・大津
『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。
江戸を出発して百三十二里二十二町の長い道程の中山道、木曾街道は、大津宿でフィナーレです。
この大津は、草津からは三里二十四丁に位置しています。そして旅篭の目じるしとなった長い竿の先のマークに右側では丸に金、ヒを口でかこんだもの、丸に重、左側には版元伊勢利の板元印を、そして「大吉」など。この「木曾街道六拾九次」の版行に関係した絵師広重、板元伊勢利などをもじったマークを示し、さらに掛行燈の丸に金、まる金、いせり、「大嘗」、そして壁の丸に全のマークは、このシリーズ版行に要した長い歳月、版元の交代など、いろいろの困難を乗り越えて完結した喜びと感謝の気持ちを表わしているかのようです。
広重はここでも両側の家並をほぼ均等な遠近描写とし、二台の牛車の描写で図に奥行を与えている。そして中央奥にひろがる琵琶湖の描写は俯瞰的な描写となっており、湖水の広さを表現しようとする広重の意図が伺えます。
木曽街道六十九次
監修/樽崎宗重
サイズ 33.1×24.5
マットサイズ
額装サイズ
用紙/越前生漉奉書
顔料/純日本製
摺法/純手摺木版画
製作/梶川工房
発行/山田書店
¥4,400価格
料金オプション
70,大津
サブスクリプション
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