東海道五十三次 7、藤沢 遊行寺
『東海道五十三次』は、旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋迄のいわば宿場町と道中の風景を描いた歌川広重の代表作です。
境川の流れに橋が架かり、対岸は戸塚宿側で、こちら側が藤沢宿にあたります。
画面上部の中央には、江戸から京都へ遠景の山中に見える、時宗総本山の清浄光寺(遊行寺)の伽藍をが見えて参りました。川沿いに右に延びているのは、江ノ島弁財天の参道で江ノ島道と呼ばれていました。
当時江戸の男たちは夏の大山山詣を楽しみにしていました。気の合う仲間たちと山に登り、帰りに江ノ島に立ち寄って海の景色を楽しむコースが魅力的だったようです。大鋸橋を渡って4人の座頭達が通り抜けようとしている鳥居は、江ノ島弁財天への入り口に向かうところです。
彼ら盲人を座頭といい、音楽やあんまを生業としていました。
江ノ島の弁財天は、音楽や福の神で杉山検校が弁財天の霊験によって鍼術を会得したとの逸話から、盲人の信仰を集め賑わいました。
東海道五十三次/木版画
サイズ 18.3×25.8
マットサイズ
額装サイズ
東京国立博物館監修
版元 美術社
技法 古法純手摺
¥4,400価格
料金オプション
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月