7,無款(英泉)/木曽街道六十九次・桶川宿 高原之景
『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。
上尾から三十丁で、次の桶川に入りました。
この桶川宿は、江戸ヘ九里三十四丁の地点であったため、参勤交代の大名たちはこちらで一泊し、板橋宿まで進み衣服を改めてから日本橋へ向かったそうです。
ここは紅の原料である紅花の産地でした。一八四〇年 (天保の終り頃)の宿内の戸数は三百四十七軒で、人口総数千四百四十四人、旅範屋が三十六軒、宿場女郎屋が二十数軒ありました。
全戸数と旅範屋、宿場女郎屋の数を比較し、桶川宿が、文献に「よろしき町なり」と記されている所以に理解が深まります。
桶川は現在でも起伏の少ない関東大平野です。
英泉が描くこの「桶川」の図は、自在のかかっている炉が白くなった灰をかきわけて煙草に火をつけている男性。葉煙草は軒に陰干し中。評判の「中山道麦」を手にする農婦に旅人が指さしながら声をかけています。
木曽街道六十九次
監修/樽崎宗重
サイズ 33.1×24.5
マットサイズ
額装サイズ
用紙/越前生漉奉書
顔料/純日本製
摺法/純手摺木版画
製作/梶川工房
発行/山田書店
¥4,400価格
料金オプション
7,桶川宿 高原之景
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