69、広重/木曽街道六十九次・草津追分
『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。
江戸の日本橋を東と西に分かれて出発した中山道と東海道の二街道は、『東海道名所図会』に「宿の入口に札の辻あり、右の方に道あり、美濃海道もり山にゆく。矢倉、追分これなり」とある草津追分で合流します。
広重は、渋川、またはしのぶ川というあたりを描きました。揃いの装束で半肩ぬいだ三人の女性は、お伊勢参りの人びとでしょう。彼女らとすれちがって、小さな板橋を渡る傘を肩に担ぎ、風呂敷包みを持つ女は近在の者は旅なれた感じである。広重の風景画中の人物描写の巧さが、この図をムードあるものとしている。広重はここでも左右の丘をほぼ均等に描き、草津宿、さらに淡墨の比叡の山を描き、見事な透視的構図によって、画面に奥行を与えている。ここには西欧の遠近透視画法を猿真似した時代の不自然さは消え、完全に広重の画法となりました。
木曽街道六十九次
監修/樽崎宗重
サイズ 33.1×24.5
マットサイズ
額装サイズ
用紙/越前生漉奉書
顔料/純日本製
摺法/純手摺木版画
製作/梶川工房
発行/山田書店
¥4,400価格
料金オプション
草津追分
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月