65、広重/木曽街道六十九次・高宮
『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。
鳥居本を出て、右手に彦根城が望まれる街道を進み一里半で高宮の宿に参りました。
ここは多賀神社への入口です。前の鳥居本も多賀神社の鳥居があったので、鳥居本という地名が生まれたと言われています。この高宮は、『木曾路名所図会』に、「此の駅は布島類を商ふ家多し、此のほとり農家に高宮島細布多織出すなり。これを高宮布と云ふ」と記されているほど、絹、綿、麻の生産工業が盛んです。
身長よりなお高さのある荷を背負った女性がお二人。荷の中は高宮布でしょうか。
広重は高宮宿の手前を流れる犬上川のあたりを描き、この川はまた高宮川ともいったそうです。
水が枯れ、橋板もとりのぞかれた広い河原を中景に、遠く比叡山が望まれる平凡なこのあたりの風景を写生風にまとめました。
木曽街道六十九次
監修/樽崎宗重
サイズ 33.1×24.5
マットサイズ
額装サイズ
用紙/越前生漉奉書
顔料/純日本製
摺法/純手摺木版画
製作/梶川工房
発行/山田書店
¥4,400価格
料金オプション
65,高宮
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月