62、広重/木曽街道六十九次・酔ケ井
『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。
この宿は、『木曾路名所図会』に、「此駅に三水四石の名所」とあり、町中に流れ有りて、いたつて清し、寒暑にも増減なやまとたけるのみこといさめし」とあります。この三水四石というのは、「日本武尊居寤の清水」「十王水」「西行水」「日本武尊腰掛石」「蟹石」「くらかけ石」「明神影向石」を指す。そしてまた『十六夜日記』に、「醒が井という水、夏ならばうちすぎましやと見るに、かち人は、なおたちよりてくむめり」とあり、また西行の「むすぶ手ににごる心をすすぎなばうき世の夢やさめが井の水」の和歌も残っています。三水のなかの「居寤の清水」は、日本武尊が伊吹山の賊を討伐に行き、悪雨にあって体調をこわしたとき、この清水でやすんだところ病気が治ったことからこの名がついたと言われています。
広重描く構図は、大名が駕籠を休めたという六軒茶屋のあたりを描いています。
木曽街道六十九次
監修/樽崎宗重
サイズ 33.1×24.5
マットサイズ
額装サイズ
用紙/越前生漉奉書
顔料/純日本製
摺法/純手摺木版画
製作/梶川工房
発行/山田書店
¥4,400価格
料金オプション
62,酔ケ井
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