60、広重/木曽街道六十九次・今須
『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。
関ヶ原から次の今須に向かい大関の南側に歌で知られる不破の関の跡があります。『木曾路名所図解』に「山坂道なり」と書かれた街道をたどると、今須宿です。
この今須は昔、居益と書き、妙応寺の前に位置した小さな部落でした。
江戸時代になって、門前の三十軒が町の中心部として発展したのだそうです。
今須から長久寺村の間が、美濃国と近江国の国境で、両国の人が壁ごしに寝物語したからというので、「寝物語の里」と呼ばれ、また「車返し里」とも言ったそうです。広重の図もこのあたりを描き、軒に「寝物語由来」「不破之関屋」などの掛札がかけられ、仙女香 で有名な坂本氏の広告まで描かれています。遠くにかすかにみえる淡墨の山は比良山地でしょうか。
木曽街道六十九次
監修/樽崎宗重
サイズ 33.1×24.5
マットサイズ
額装サイズ
用紙/越前生漉奉書
顔料/純日本製
摺法/純手摺木版画
製作/梶川工房
発行/山田書店
¥4,400価格
料金オプション
60,今須
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月