東海道五十三次 6、戸塚 元町別道
『東海道五十三次』は、旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋迄のいわば宿場町と道中の風景を描いた歌川広重の代表作です。
画面右に架かる橋は大橋です。下を流れるのは柏尾川です。
画面中ほどの青い石柱に「左りかまくら道」の文字が見えますが、保土谷宿を後にして、ここを直進し橋を渡ると戸塚宿、川沿いに左へ進むと鎌倉に参りますよ。画面左の「こめや」は橋の手前の吉田町にある旅籠の屋号で、この旅籠は実在していました。
軒先には「大山講中」などと書かれた木札が下がっているのをご覧になれますか。「講」は、共通の信仰をもつ人たちのサークルを言いました。
(「大山講中」は現在の阿夫利神社に詣でる大山講の指定休憩所だったことのしるしです。)ひらりと馬を降りる男。表情は笠に隠れて見えません。
左側には愛想よくお出迎えの茶店の女が、馬の右には馬子が、その右には旅の女が笠をとろうとし、シンメトリーに4人を配しました。橋の上の老人はまるでエキストラのようですね。
東海道五十三次/木版画
サイズ 18.3×25.8
マットサイズ
額装サイズ
東京国立博物館監修
版元 美術社
技法 古法純手摺
¥4,400価格
料金オプション
6,戸塚
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月