6,無款(英泉)/木曽街道六十九次・上尾宿 加茂之社
『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。
海に面し変化に富んだ景色が多い東海道に対して、内陸部を辿って行く中山道は、まず広大な関東平野を横断して参ります。江戸からわずか九里四丁しか離れていない上尾宿はのんびりとありふれた風景の展開です。
さて画中に描かれた加茂神社は、前の図で引用した『独案内』の大成を過ぎたあたりに差し掛かったところです。
英泉が描くこの図は、神社のかたわらで農民たちが脱殼機を街道に持ち出して俵づめし中で、農耕の機会化が発達した昨今において、民俗博物館に出向かなくては見れないような当時の農耕風景。そうした風景を珍しそうにふりかえる人物を配し、彼の描く他の木曾路の図とはやや異なる画趣を示しています。
木曽街道六十九次
監修/樽崎宗重
サイズ 33.1×24.5
マットサイズ
額装サイズ
用紙/越前生漉奉書
顔料/純日本製
摺法/純手摺木版画
製作/梶川工房
発行/山田書店
¥4,400価格
料金オプション
6,上尾宿 加茂之社
¥4,400キャンセルまで、毎月