58、広重/木曽街道六十九次・垂井
『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。
赤坂から一里十二丁の垂井宿は、古くから美濃文化の中心地で知られたお土地柄です。
赤坂と垂井の間の青野から名古屋街道を通って大垣へ抜けられるなど、交通の要地でを担いました。垂井宿の南西にある南宮山は、『万葉集』『古今集』 あるいは『枕草子』などに「不破山」「美濃の中山」と紹介されています。この山のふもと南宮神社の一の鳥居脇にある大ケヤキの根元から湧き出る泉が、有名な 「垂井の清水であり、『詞花集』の「むかし見したるゐの水はかはらねと うつれるかけそ年を経にける」という和歌中の泉名が地名になったのだといわれています。松尾芭蕉もこの地に訪ね寄り、「葱白く洗ひたてたるさむさ哉」の句を残しました。
広重描く図は、雨のぱらつく中を宿はずれにかかった大名行列を正面からとらえた構図です。左右の茶屋や石垣をシンメトリーに描いており近郊が取れた美しい構図です。
木曽街道六十九次
監修/樽崎宗重
サイズ 33.1×24.5
マットサイズ
額装サイズ
用紙/越前生漉奉書
顔料/純日本製
摺法/純手摺木版画
製作/梶川工房
発行/山田書店
¥4,400価格
料金オプション
58,垂井
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月