55、英泉/木曽街道六十九次 河渡・長柄川鵜飼船
『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。
加納から一里半の道程で、河渡の宿に参りました。(合渡とも書いたそうです。)
その東を流れるのが長柄川 (いまは長良川とか、合渡川と呼ぶ)。ここは、今日でも有名な鵜飼の名所として知られています。演歌のタイトルにもなりました。
日本の鵜飼の歴史は古く、『古事記』『日本書紀』以来の古い文献にもみられる鮎の漁法です。長良川の鵜飼は、織田信長以来、将軍や大名に保護され、明治以後は宮内省、そして現在は岐阜市の援助を受け継承されています。その漁期は五月十一日から十月十五日迄と期間限定です。
今回の作品は鵜飼の様子を描いておりますが、前に鵜をあやつる鵜匠と船頭が乗った舟を、その使う鵜をはじめ中景、遠景の舟も、また背後の森や山岳までも墨の濃淡による切り絵のようなシルエットで表現しました。赤々と燃える炎、暮らしを感じさせる生き生きとした描写が特長です。
木曽街道六十九次
監修/樽崎宗重
サイズ 33.1×24.5
マットサイズ
額装サイズ
用紙/越前生漉奉書
顔料/純日本製
摺法/純手摺木版画
製作/梶川工房
発行/山田書店
¥4,400価格
料金オプション
55,河渡 長良川鵜飼船
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月