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53、無款(英泉)/木曽街道六十九次・鵜沼ノ駅 従犬山遠望

53、無款(英泉)/木曽街道六十九次・鵜沼ノ駅 従犬山遠望

『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。

 

太田から二里、木曾川の北岸の犬山とむかいあった宿が当地です。太田から来て岩谷観音を過ぎ、うとふ坂、さいの神坂は、『木曾路名所図会』に、「左の方に犬山城見える」と書かれています。鵜沼のことは「宇留間、または売間の市とも云う」と記しておりました。

さあ、荘厳なお城が右手に見えて参りました。

この犬山城は、天文の頃(一五四〇頃)の築城で、今ある天守閣は、慶長四年(一五九九)に美濃金山城から移築したものです。尾張徳川家の家老・成瀬隼人正三万九千石の城でした。鵜沼の南は有名な各務原で、『木曾路名所図会』に、「各務野、新加納より東の方にあり、広き野なり。此の野に田畑なし、只青草のみ生ず。野の南に三井山と云ふあり。その山の南、木曾川までみな野なり」とあります。

英泉描くこの図は、犬山からみた構図でしょう。緑の広々とした原は各務原、黄色の山は三井山でしょうか。

 

木曽街道六十九次

監修/樽崎宗重

サイズ 33.1×24.5

マットサイズ

額装サイズ

用紙/越前生漉奉書

顔料/純日本製

摺法/純手摺木版画

製作/梶川工房

発行/山田書店

    ¥4,400価格
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    53,鵜沼ノ驛 従犬山遠望
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