東海道五十三次 53、大津 走井茶店
『東海道五十三次』は、旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋迄のいわば宿場町と道中の風景を描いた歌川広重の代表作です。
右手の遠景に見られる山は逢坂山、または比叡山とみられています。
牛の引く荷車は、この地域を象徴とするモティーフで、東海道の旅が京都の一歩手前までやってきたことを実感させます。
琵琶湖周辺の産物は大津まで運ばれ、京都まで車で輸送しました。
牛がひく車は重要な交通手段で、とくに京都の市中荷物の移動には、牛を使ったと言われています。
それに対し、江戸では馬が交通の中心であり、同じ上方でも大坂は馬が中心でした。走井とはその名の通り、清水が走るように勢いよく湧き出す井戸で、古くより旅行く人々の喉を潤し鋭気を養いました。
名水として知られ、昔から和歌にも詠まれてきたほどです。
ここは走井茶屋で井戸の水でつくった走井餅が有名になりました。
この茶屋の後は現在、月走寺という寺院になっています。
東海道五十三次/木版画
サイズ 18.3×25.8
マットサイズ
額装サイズ
東京国立博物館監修
版元 美術社
技法 古法純手摺
¥4,400価格
料金オプション
53,大津
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月