51、広重/木曽街道六十九次・伏見
『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。
御獄から一里五丁の西で伏見に参りました。
街道の本杉の木陰で集う旅人たち。
旅人の一期一会の画面構成です。「人のいる風景版画」といわれています。
木陰でランチタイム。お弁当を頂きながら旅話に花が咲いている様子の御夫婦。笠を枕におやすみなさい、しばしのシエスタ中の男性。
どちらへ参りますか?瞽女のお三人様。
左の道からは傘をさし薬箱を背にした男性は医師。一行の中に参りました。
登場人物の職業形態や在り用は様々ですが、よくそれぞれの職業、暮らし向きまで丁寧に描きかれていて、広重の視座が伝わって参ります。
このような一本杉の根元に憩う人々を扱った図は、保永堂版「東海道五拾三次」中の「浜松」が有名です。
本図も温か味があふれた良い作品ではないでしょうか。
木曽街道六十九次
監修/樽崎宗重
サイズ 33.1×24.5
マットサイズ
額装サイズ
用紙/越前生漉奉書
顔料/純日本製
摺法/純手摺木版画
製作/梶川工房
発行/山田書店
¥4,400価格
料金オプション
51,伏見
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月