東海道五十三次 51、石部 目川ノ里
『東海道五十三次』は、旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋迄のいわば宿場町と道中の風景を描いた歌川広重の代表作です。
目川は石部宿よりも、草津宿に近い土地で菜飯田楽が名物でした。
今回の作品は実在した「いせや」という菜飯田楽の店のにぎわいを描いています。
広重が描く「保永堂版」は図版の参考とした「東海道名所図会」など先行する書物への依存度が高まり次第に自然味は乏しくなってくるとの見解はおおむねの共通理解です。立場とは宿場ほどの設備はないけれど、人夫や駕籠かきなどが休憩する茶店があるところを指します。
旅人たちは扇を頭上にかざし、左手をひらひらさせて踊る男性とご一行様。お酒をたしなみ、ご機嫌のようです。店内を見てみると、上半身裸の馬子が菜飯か目川名物の田楽豆腐を眺めています。
馬子は柱に馬をつなぎ、これから一休み。
次の「草津」の姥が餅やと同様、立場茶屋は街道場を生活の場とする人々にとって大切な休息場所でした。
東海道五十三次/木版画
サイズ 18.3×25.8
マットサイズ
額装サイズ
東京国立博物館監修
版元 美術社
技法 古法純手摺
¥4,400価格
料金オプション
51,石都
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月