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50、広重/木曽街道六十九次・御獄

50、広重/木曽街道六十九次・御獄

『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。

 

細久手から西に三里で御獄の宿まで参りました。

結構山道を上ったり、下ったり、まただらだら坂があったり、起伏に富んでいる。そして宿の西はずれに蟹薬師の名で有名な願興寺があります。

この寺は 弘仁六年(八一五)天台宗の開祖伝教大師が建てた寺で、正暦四年(九九三)に一条院の皇女 (行智尼)が、薬師如来の正身を拝もうとここに来たところ、一寸八分の薬師さまの体を数千のカニが取り巻いて池から現われたという話が伝えられ、ここから蟹薬師の愛称が生まれたと言われています。
広重描く御獄の図は、宿からはなれた木賃宿の情景です。

木賃宿というのは野宿から旅籠に移る休泊所で、旅人たちは食糧を携帯し、宿からは湯をもらうだけであったそうです。その後米を買って自炊し、煮たきをするようになりました。一つ釜を囲んだ貧しい人々のアットホームな雰囲気が伝わってくるような図です。

 

木曽街道六十九次

監修/樽崎宗重

サイズ 33.1×24.5

マットサイズ

額装サイズ

用紙/越前生漉奉書

顔料/純日本製

摺法/純手摺木版画

製作/梶川工房

発行/山田書店

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    50,御嶽
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