5,無款(英泉)/木曽街道六十九次・大宮宿 富士遠景
『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。
近代的都市に変貌した現在の大宮からは想像さえできないことでしょう。その昔のここは戸数三百二十軒と記録される寒村でしたと申し上げたらいかがお思いでしょう。
英泉が描く本作品は、『独案内』にみる大宮宿をすぎた土手、大成あたりに「此処より富士山、武甲山みえる」とある付近を描いたものでしょう。落ち空の藍色が濃いぼかし、中は鴇色、地面は黄摺りの槍を入れず一面の緑。
満開の二本の桜の間に富士を描いた構図は、浮世絵風景版画を大成した葛飾北斎が好んで用いた画法でした。そして右手に土手を描き、中央を広くあけた構図は、図に広々とした空間を与えています。
木曽街道六十九次
監修/樽崎宗重
サイズ 33.1×24.5
マットサイズ
額装サイズ
用紙/越前生漉奉書
顔料/純日本製
摺法/純手摺木版画
製作/梶川工房
発行/山田書店
¥4,400価格
料金オプション
5,大宮宿 富士遠望
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月