49、広重/木曽街道六十九次・細久手
『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。
前の大久手宿とともに「宿駁し」と書かれた細久手は、大久手との間一里三十丁という近い距離です。大久手も、この細久手もともに山の上にある宿場町です。
広重描くこの図は、丘陵地のひっそりした道端に、ボッンと一軒置き忘れたような家があるため、地名も「一ツ屋」と呼ばれるあたりから見下した風景になります。
画面の左右から中央へその頂をよせ合う松の大木、その間から望まれる美濃平野、そして中間の 山々、さらに藍で摺られた遠山。
一点を凝視するかのように展開する野や山の描写に、巧みな遠近透視画法が活用され、また巧みな配色によって広がる空間の伸びやかさを表現しています。
それは、刀の柄に水筒とした竹筒をひっかけて旅する武士の姿に通ずる和やかさがあるといえるのではないでしょうか。
木曽街道六十九次
監修/樽崎宗重
サイズ 33.1×24.5
マットサイズ
額装サイズ
用紙/越前生漉奉書
顔料/純日本製
摺法/純手摺木版画
製作/梶川工房
発行/山田書店
¥4,400価格
料金オプション
49,細久手
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月