東海道五十三次 49、土山 春之雨
『東海道五十三次』は、旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋迄のいわば宿場町と道中の風景を描いた歌川広重の代表作です。
大名行列、最後の図が「土山」です。
描かれているのは行列の先頭で春の雨が降る中を静かに歩んでいます。
広い地面、行列と水流、上に家並みと木立を配しました。
雨はやわらかく摺り出され、しとしとと降りしきっています。
土山宿の東にある田村川に架かる橋を、大名行列の先頭が渡るところを描きました。
広重がお得意の雨の景、土山の雨は春の雨です。
線のおおさが雨脚の強さを表しています。土山は伊勢湾から吹き上げてくる風の影響を受け雨になることがおおかったようです。
有名な馬子唄にも「坂は照る照る 鈴鹿は曇る 間の土山雨が降る」と歌われ、土山といえば雨と連想されました。
東海道五十三次/木版画
サイズ 18.3×25.8
マットサイズ
額装サイズ
東京国立博物館監修
版元 美術社
技法 古法純手摺
¥4,400価格
料金オプション
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月