東海道五十三次 46、亀山 雪晴
『東海道五十三次』は、旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋迄のいわば宿場町と道中の風景を描いた歌川広重の代表作です。
全図の「庄野」で夏の夕立を描いた広重は、今回一転して雪の朝を描きました。
青の一文字はよく晴れた冬の朝のピンとはりつめた冷たい空気感が伝わってきます。
遠くの山の上は朝焼けでほんのりとピンク色に染まり雪景色に彩りを添えています。亀山城の立つ台地の傾斜とその背景の山々の稜線が平行に近く、また大名行列の一行も相似た斜線となっています。
中央には日本の松と城、そして亀山宿の西の門、京口門の柵です。
画面右上の京口門を入ると亀山宿。
亀山宿は、城と宿場が隣り合わせになっている珍しい宿場でした。城の大手門を出ると東海道が通っています。木々の間から大名行列の一部を透かし見ています。まるで風景の一部のようです。
東海道五十三次/木版画
サイズ 18.3×25.8
マットサイズ
額装サイズ
東京国立博物館監修
版元 美術社
技法 古法純手摺
¥4,400価格
料金オプション
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月