東海道五十三次 44、四日市 三重川
『東海道五十三次』は、旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋迄のいわば宿場町と道中の風景を描いた歌川広重の代表作です。
副題に「三重川」とあり帆柱が立っていることから、描かれた地は三重川の河口付近と特定されます。
副題の三重川に架かる橋は、数枚の板を置いただけの粗末なもので三瀧川橋といいました。
どちらでもよく見かけそうな葦の生い茂る川のほとりです。登場人物が、お互いに背を向けて歩みさってゆく運動感。
すれ違う旅模様の一期一会を演出しています。粗末な橋の上では、合羽の男性が右手に歩んで行きます。
画面左側に屋根や帆柱が見えています。四日市湊です。左斜め下に延びる道を、男性が風で飛ばされた笠を置きかけ、慌て顔でこけちゃいそうになりながら笠を追いかけています。開いた口、伸びた右手、笠を飛ばされた本人は必死です。
広重は「四日市」の舞台で風を表現しました。
東海道五十三次/木版画
サイズ 18.3×25.8
マットサイズ
額装サイズ
東京国立博物館監修
版元 美術社
技法 古法純手摺
¥4,400価格
料金オプション
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