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42、広重/木曽街道六十九次・三渡野

42、広重/木曽街道六十九次・三渡野

『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。

 

三留(渡)野は、野尻から二里半の地点です。

『木曾路名所図会』にもある「木曾川につきた る街道の険しからざるは無し。特に野尻三渡野の間の如きは、右の方、数十丈の深き谷底に、木曾川石をかみ、雪を噴一いて声雷の如く、路の狭き所は、木を伐り渡して並べ、藤かずらに結ひからめ、街道の狭きを補ふ、この間、桟橋多けれども、何れも川の上に架けたる橋に非ず、阻路の絶たる処にかけたる橋なり。山の尾さきを回りて谷口に入り、また先の山の尾さきを回る処多し、而して、左の方は蛇立千丈昇風を立てたる如き巌培ば かりなりと、其の道の悪しきこと想ふべし」とあり、とても危険な道でした。
今回の作品は、そのような危険性をはらむ要素は見受けられない穏やかな風景であり三渡野宿のあたりを描いている。

この土地の人々でしょうか。左側の農民は鍬を手に畑仕事をしています・右側の三人は休憩用のお茶を頭に、子どもの手をひき笠を被り煙管を加えた男性は遠くを眺めています。

なだらかな丘の上に鳥居があり白梅、紅梅の花の清らかな花が咲き春の訪れを告げている。

 

木曽街道六十九次

監修/樽崎宗重

サイズ 33.1×24.5

マットサイズ

額装サイズ

用紙/越前生漉奉書

顔料/純日本製

摺法/純手摺木版画

製作/梶川工房

発行/山田書店

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    42,三渡野
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