東海道五十三次 41、鳴海 名物有松絞
『東海道五十三次』は、旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋迄のいわば宿場町と道中の風景を描いた歌川広重の代表作です。
有松絞とは、名古屋の有松地区の名物で木綿の絞り染めです。
絹や木綿を藍・紅・紫などで絞った布地は浴衣や手ぬぐいなどに好んで使われました。
街道の左側には2軒の有松絞の店が並んでいます。女性たちの品のある姿が丁寧に描写され、美人画との親近感が感じられます。
街道は坂になっており、手前の女性の2人連れが歩き、その後ろには女性の旅人を乗せた籠、少し離れて女性の旅人を乗せた馬と馬子、そして、お供の男性です。
買い物日和の有松絞の店先の様子を、生き生きと描き出しました。
暖簾には「ヒロ」印と「竹内」「新板」の文字が白く染め抜かれています。
「ヒロ」は絵師の広重を、「竹内」は版元の竹内孫八を、「新板」は新刊の意味で「東海道シリーズ新発売!」といったコマーシャル的な感じでしょう。
東海道五十三次/木版画
サイズ 18.3×25.8
マットサイズ
額装サイズ
東京国立博物館監修
版元 美術社
技法 古法純手摺
¥4,400価格
料金オプション
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月