東海道五十三次 40、池鯉鮒 首夏馬市
『東海道五十三次』は、旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋迄のいわば宿場町と道中の風景を描いた歌川広重の代表作です。
空に施されたピンクの一文字。
地平線上の青のぼかし、草原を摺る黄緑と青緑の使い分けは益々清涼感を感じさせます。「池鯉鮒」とはユニークな地名ですが、現在は「知立」と表記されます。
陰暦の4月25日から5月5日にかけて、池鯉鮒では大規模な馬市が開かれました。この図の主役は、市で取引される馬たちです。解放感に富む草原を吹き抜ける風の表現。風は左から吹き草はなびいています。
一本の大きな松が見えますが、この松の周辺で馬の値段を決めたことから、「談合松」と呼ばれていました。
「からころも きつつなれにし つましあらば はるばるきぬる たびをしぞおもふ」
在原業平
かきつばたの五文字を入れて和歌を詠んだこの名所は、馬市の東北にありました。
東海道五十三次/木版画
サイズ 18.3×25.8
マットサイズ
額装サイズ
東京国立博物館監修
版元 美術社
技法 古法純手摺
¥4,400価格
料金オプション
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月