東海道五十三次 37、赤阪 旅舎招婦ノ図
『東海道五十三次』は、旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋迄のいわば宿場町と道中の風景を描いた歌川広重の代表作です。
当時の旅人たちが、旅籠屋のなかでどのようにくつろいでいたかを示す「保永堂版」で唯一の室内描写です。
舞台はお夕飯時の旅籠になり、中庭にはソテツが植えられています。
広重はソテツを境に、左右の部屋で繰り広げられる世界観を対比し、旅籠のリアリティを表現しました。左の部屋では、男性客が寝転がり、旅籠の女性が膳を運んできたところです。
坊主頭の按摩もやってきました。
廊下にいる肩肌脱ぎの男性は、お夕飯前にひと風呂浴びたという風情。右の部屋に視線を移すと、女性たちが鏡に向かってお化粧しています。
東海道五十三次/木版画
サイズ 18.3×25.8
マットサイズ
額装サイズ
東京国立博物館監修
版元 美術社
技法 古法純手摺
¥4,400価格
料金オプション
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月