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東海道五十三次 30、浜松 冬枯ノ図

東海道五十三次 30、浜松 冬枯ノ図

『東海道五十三次』は、旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋迄のいわば宿場町と道中の風景を描いた歌川広重の代表作です。

 

「袋井」と同じく、火を中心に憩う人々の図です。
季節は冬で、​田は刈入れが済み、空に広がった藍色が寒々しく見えます。
火の温かさが人々の身にしみたことでしょう。

大きな木の左側では、仕事仲間らしき4人の男が火を囲んでいます。木の右側は彼らと無関係の人です。合羽を着た男性は、通りすがりといった風情でしょうか。赤子を背負った女性は熊手で枯葉を集めているのでしょう。
無縁な人々が寄り添いあう​ぬくもりのある光景です。

画面右手に、田の中に松がまばらに生えています。
「ざざんざの松」と呼ばれた浜松の名所です。田んぼの中にある30余本の松のことで、かつて将軍足利義教が富士見に向かう途中、この松の下で酒宴を張り、「浜松の音はざざんざ」と謡ったことで、以来この松を「ざざんざの松」と言われたそうです。

 

東海道五十三次/木版画   

サイズ 18.3×25.8

マットサイズ       

額装サイズ

東京国立博物館監修          

版元 美術社     

技法 古法純手摺

    ¥4,400価格
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    ¥4,400キャンセルまで、毎月
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