3,英泉/木曽街道六十九次・蕨之駅 戸田川渡場
『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。
板橋宿から蕨宿までは二里八丁です。
蕨よりに本図に描かれた戸田川の渡しがありました。
現在の国道十七号線の戸田橋より約百メートルぐらい下流がその場所だそうです。
そして文政二年 (1819)の『新版諸国道中細見記』に、「此の川水増しの時は志村まで川ひらき舟も及ばず。此の時は江戸に入るには、岩淵、千住へ廻るなり」とありました。
『江戸」名所図会』にも、「出水の時は土手を廻りて川口へ廻るべし」と書いてあります。
この作品は、いつもの平穏な日和の渡し場を描きました。馬と行商人や旅人たちが一諸に乗り合う渡し舟を画面に大きく描き、乗船した人々すべてが旅姿のありようも、行楽客のまじった「東海道五拾三次」の「川崎 六郷渡舟」の図とは異なりましょう。
木曽街道六十九次
監修/樽崎宗重
サイズ 33.1×24.5
マットサイズ
額装サイズ
用紙/越前生漉奉書
顔料/純日本製
摺法/純手摺木版画
製作/梶川工房
発行/山田書店
¥4,400価格
料金オプション
3,蕨之駅 戸田川渡場
サブスクリプション
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