28,広重/木曽街道六十九次・長久保
『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。
西に向けた旅人はここで浅間山の見おさめです。
西から来た旅人が、はじめてもくもくとした浅間の噴煙が見れる笠取峠を下ると、長久保の宿への到着です。
ここは南側が和田宿。そして和田峠をひかえ追分から腰越を経て、中山道より善光寺道に抜ける要衝でした。
そのため旅篭屋も数多く存在していたようです。そして旅篭屋の屋根は栗の長板を用い、五月頃の強い季節風をふせぐために石をのせた「長板葺」にしたのだそうです。
図は和田宿に近い依田川の河畔を描いたものでしょう。
近景を明るめに、遠景の山並や旅人が渡る橋、ざわざわした松の繁みを墨色でトーンを落とした色調が美しい夜の景を表現したといえるでしょう。
木曽街道六十九次
監修/樽崎宗重
サイズ 33.1×24.5
マットサイズ
額装サイズ
用紙/越前生漉奉書
顔料/純日本製
摺法/純手摺木版画
製作/梶川工房
発行/山田書店
¥4,400価格
料金オプション
28,長久保
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月