東海道五十三次 20、府中 安倍川
『東海道五十三次』は、旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋迄のいわば宿場町と道中の風景を描いた歌川広重の代表作です。
府中宿の主役、それは徒歩渡しの様子です。
丸子宿に至る手前の安部川の川越忍足による徒歩渡しの様子が描かれています。
先の興津の渡しでは関取二人を登場させましたが、こちれでは川に入っている三組を対比的に表現しています。
川の深さは人足たちの胸まであり、決して楽な旅ではありませんでした。天候次第ではさぞや大変でいらしたことでしょう。
駕籠の中の女性は左手でお座布団をしっかりとつかみ、輦台の揺れをこらえているようです。表情もちょっぴり不安げですよね。2組は男性です。左端は馬を引く2人の人足と荷物を支える馬子ですね。
右の人足は歯を食いしばって力んでおり、馬が流れに脚を取られて思うように進みません。
後方は、みずから歩いて川を超える客と、それを導く人足の5人組です。徳川幕府の政策として、橋を架ける川と架けない川がありました。
東海道五十三次/木版画
サイズ 18.3×25.8
マットサイズ
額装サイズ
東京国立博物館監修
版元 美術社
技法 古法純手摺
¥4,400価格
料金オプション
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月