東海道五十三次 19、江尻 三保遠望
『東海道五十三次』は、旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋迄のいわば宿場町と道中の風景を描いた歌川広重の代表作です。
今回の作品は、清水湊側から景色を見ています。
屋根から湊に停泊している船や入港してくる帆船を描き三保遠景を中景に駿河湾を行き来する船を遠景として描きました。
三保遠望は三保の松原が主役です。右手に黒々とした松原が見え左手奥には愛鷹山が姿を見せます。白く光る海面、広々とした空が心地よい風景です。
あったかい一文字(てっぺんの配色)のお色。駿河らしい晴れ晴れとした海の景です。
実は広重は、本来あるべき画面右の伊豆半島を省きました。帆を下した船を二列に並べ、右肩上がりに船を描き、手前から水平線に向け徐々に小さく描くことで遠近を表しています。
東海道五十三次/木版画
サイズ 18.3×25.8
マットサイズ
額装サイズ
東京国立博物館監修
版元 美術社
技法 古法純手摺
¥4,400価格
料金オプション
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月