17,広重/木曽街道六十九次・松井田
『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。
安中から上りになった街道を二里十六丁進むと松井田の宿に入ります。
『木曾路名所図会』をみると、郷原とびわのくぼとの間に、「是より橋を渡りて妙義へ一里」と記されていました。
図は松井田の宿を出た九山坂あたりを描いたと考えられています。
米俵を四俵もつけ、そのうえ自分までも乗って煙管をくわえる農夫。馬にも荷をたくさん積みました。さらに農夫は大きな荷を背負う姿が見受けられます。
実際の風景をよく見てきた経験則を生かし広重らしい抒情的な描写がいきています。
この松井田と坂本との間には横川の関所がありました。『五海道中細見独案内』に「上下女御改め、男上り手形にて上る。下りは手形いらず。明六ッより暮六ッにて御門とめ」と記されていて、御改めは相当きつかったと言われています。
木曽街道六十九次
監修/樽崎宗重
サイズ 33.1×24.5
マットサイズ
額装サイズ
用紙/越前生漉奉書
顔料/純日本製
摺法/純手摺木版画
製作/梶川工房
発行/山田書店
¥4,400価格
料金オプション
17,松井田
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月