16,広重/木曽街道六十九次・案中
『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。
板鼻からわずか三十丁で、板倉伊予守三万石の 城下町安(案)中に入りました。
城下町といっても『木曾路名所図会』に「この近郷、網、細縄を商う。また竹細工の類あり」と記され、家数六十四軒を数えるにすぎない寒村 で あったと言われています。
この宿の出はずれたところにある天然記念物に指定されている安中の杉並木は、約一キロにわたって高さ四十メートルもある大木が続いていて、昔は三百十本あったと言われています。
今日では樹齢や排気ガスによってその数は減ってはいるが、まだ他の旧街道筋には残っていない見事さです。
広重は、こうした名所ではなく、左から丘陵が 迫 る街道を、広重独特の米粒のような大名行列や旅人が行く場景を描きました。前方のなだらかな丘に立つ二本の樹木や石碑は里塚でしょうか。
木曽街道六十九次
監修/樽崎宗重
サイズ 33.1×24.5
マットサイズ
額装サイズ
用紙/越前生漉奉書
顔料/純日本製
摺法/純手摺木版画
製作/梶川工房
発行/山田書店
¥4,400価格
料金オプション
16,案中
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月