14,広重/木曽街道六十九次・高崎
『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。
近代都市高崎も、その昔、江戸時代には松平右京亮八万二千石の城下町でした。
戸数二千五百軒余り、『木曾路名所図会』に「当国都会の地にして繁昌の所なり」また「名物 姻草・絹をあきなう」と記されている。
三つ又になって流れる川は、観音山の下を流れ る碓氷川か、また高崎川ともいわれた鳥川でしょうか。
遠景に藍一色で表わされた榛名山と軒を連ねる民家の構図を見ると、現在県の史跡に指定されている一里塚の近くあたりを描いたもののようにも思われます。
夫婦連れの旅人につきまとう物乞い、白扇をかざして駆け寄る男。広重は、保永堂版「東海道五拾三次」の画中にもみせた旅する者の心得といった親切な解説をこの図でも試みました。流れに張り出した茶屋で一人榛名山に見とれる男の姿を描いて、広重独自の抒情的な画面構成に成功しました。
木曽街道六十九次
監修/樽崎宗重
サイズ 33.1×24.5
マットサイズ
額装サイズ
用紙/越前生漉奉書
顔料/純日本製
摺法/純手摺木版画
製作/梶川工房
発行/山田書店
¥4,400価格
料金オプション
14,高崎
サブスクリプション
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