12,広重/木曽街道六十九次・新町
『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。
江戸日本橋から中山道の宿場を辿りつつ、この新町が初めての広重の図です。
図の遠方に見える橋は、現地調査した時、虚空蔵橋ということになりました。
文政版の『木曾路名所図会』には、「柳瀬川、烏川、甘楽川、確氷川などと落合う。宝暦九年(一七五九) より定わたし舟となり運賃御定。本馬十五文、軽尻十二文、人足十文なり」と記されています。
川幅からいって、この温井川にそそぐ川でしょう。また『図会』に「左の方に赤木山見ゆる。富士峯に似たり」とあるが、広重はこの図中にその記事そっくりの藍の赤城山を描いています。
木曽街道六十九次
監修/樽崎宗重
サイズ 33.1×24.5
マットサイズ
額装サイズ
用紙/越前生漉奉書
顔料/純日本製
摺法/純手摺木版画
製作/梶川工房
発行/山田書店
¥4,400価格