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10,英泉/木曽街道六十九次・深谷之驛

10,英泉/木曽街道六十九次・深谷之驛

『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。

 

鴻巣の図でもふれたように、昔の宿には遊女屋が多く存在しました。

英泉はこの深谷の図で生き生きと宿場女郎屋の様子を描きました。
江戸末期には商家の三割近くが旅籠で占められ、その各戸に四、五人、少なくとも一人、二人の飯盛り女がおりました。

そして渡辺単山がまだ三州田原藩士であった 天保三年(一八三二)正月、その支配地の瓶尻村を巡回して作ったスケッチと調査報告を『訪馴録(ほうちょうろく)』といい、今も三尻村竜泉寺に保存されています。

それをみると、「深谷宿が遊女町であったため瓶尻村の青少年で家産を傾けるものが多い」と花盛りのこの地を評されています。この「岐阻街道·深谷之駅」の図が描かれる数年前の記録です。
竹之内の紋入り提燈からもれた足元を照らす光。こうした明暗の表現は、十九世紀になって歌川国貞·国芳、そしてこの英泉が好んで美人画に用いた手法で、この図でもその手法が生きています。

 

木曽街道六十九次

監修/樽崎宗重

サイズ 33.1×24.5

マットサイズ

額装サイズ

用紙/越前生漉奉書

顔料/純日本製

摺法/純手摺木版画

製作/梶川工房

発行/山田書店

    ¥4,400価格
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    10,深谷之驛
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