源氏五十四帖 第7帖 葵
源氏物語五十四帖は、源氏の一生と、その子薫君の生涯にまたがって書かれた最古の長篇小説です。
源氏の最大の庇護者壷帝は譲位し、弘徽殿女御の御子、朱雀院が即位されました。
その頃、御代が変ると、伊勢の皇太宮神宮の斎宮と京都の賀茂祇の斉院が変るならわしであった。
賀茂河原の禊の行事が盛大に行われ、源氏もその盛儀に加わるというので、美々しい源氏の姿を一目でも見ようと集まる人々で、当日は都大路も身動き一つでの有様でした。
源氏の正妻葵の上も、牛飼や従者を引きつれて出かけそれを知った人々は敬意を表し通路をあけて通したそうです。ところが、その行く手に、どっかり腰をすえて身動きの一つしない粗末な牛車があった。葵の上の縫者たちは、その非礼と、車の主人が葵の上恋仇の六係御息所と知って、極度に激昂し、遂に暴力をふるって大乱闘となりました。これが有名な「車争い」の場面です。
源氏五十四帖
海老名正夫原画
製作32年
技法 木版画
サイズ 33×23.5
マットサイズ
額装サイズ
¥4,400価格
料金オプション
第7帖 葵
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月