源氏五十四帖 第50帖 東屋
源氏物語五十四帖は、源氏の一生と、その子薫君の生涯にまたがって書かれた最古の長篇小説です。
弁尼は、浮舟の母の中将の君に薫君の望みを伝えます。中将の君は真面目な申し出とは思わなかったけれど中将の君と夫の常陸介との間には、女の子が二三人あり、浮舟はその中最も優れて美しい女性でした。中将の君はだれよりも浮舟を可愛がり、左近少将という青年に出会わそうと考えておりました。しかしこの青年は、浮舟が中将の君の連れ子であることを知り、常陸介の実子の妹君と結婚したので中将の君も浮舟の乳母もがっかりしてしまいます。新たに通い始めた新婿で常陸介の邸内は狭く、二条院の中君の所へ浮舟を預けることにし乳母と共に移り住んで参りました。中君に中将の君が浮舟の行く末を頼んでいると、そこへ薫君が遇然居合わせて中君は薫君に浮舟の来ていることを知らせました。中将の君も薫君の立派さに感心して、娘の婿にこんな人を迎えたいものだと思ったのだそうです。
秋も深くなった頃、薫君が造らせていた宇治の御堂が落成し、薫君は宇治へ行こうとしていました。その時、弁尼から、浮舟が三条の家に引き越して住んでいることを聞き、早速たずねて、その夜浮舟と契を結ぶことができました。翌朝、薫君は、浮舟を車に乗せて字治におもむき御堂のほとりに浮舟を住まわせて二人は夢心地の数日を送った。
源氏五十四帖
海老名正夫原画
製作32年
技法 木版画
サイズ 33×23.5
マットサイズ
額装サイズ
¥4,400価格
料金オプション
第50帖 東屋
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