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源氏五十四帖 第34帖 若菜(上)

源氏五十四帖 第34帖 若菜(上)

源氏物語五十四帖は、源氏の一生と、その子薫君の生涯にまたがって書かれた最古の長篇小説です。

 

朱雀院は、源氏の邸宅の六条院へ参った後、持病が重くなり出家しようとされました。しかし寵愛の女三宮の身の振り方がきまらないのが、唯一の心残りです。柏木も 蛍兵卿宮も、この宮を手に入れたいと思っておりましたけれど、朱雀院は源氏に一任しました。
その年の暮、女三宮の裳着の儀式が盛大に行なわれた後、突如、朱雀院は出家され、源氏が驚いてかけつけると、女三宮をよろしく頼むとのメッセージです。
翌年正月二十三日、源氏の四十賀が、六条院で賑やかに行なわれ、玉鬘は、みずみずしい若菜を源氏に献上した。
二月十日頃、源氏は女三宮を六条院へ迎えました。朱雀院への手前、女三宮を丁重にもてなしました。

女三宮を恋墓する柏木が、宮の部屋の方を見ていると、飼い猫が部屋の中からとび出して来ました。猫をくくった紐がびんと張り、御簾が引き上げられたので、室内が見通されたからです。
縁がわ近く立って外を眺めていた女三宮の姿は美しく、柏木は、その美しさに慌惚として見惚れていました。

 

源氏五十四帖

海老名正夫原画

製作32年

技法 木版画

サイズ 33×23.5

マットサイズ

額装サイズ

    ¥4,400価格
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    第34帖 若菜(上)
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