源氏五十四帖 第31帖 眞木柱
源氏物語五十四帖は、源氏の一生と、その子薫君の生涯にまたがって書かれた最古の長篇小説です。
玉鬘は、遂に髭黒大将の掌中のものとなりました。もろもろの競争相手を尻目に、玉鬘との結婚に成功した大将の喜びは、石山の観音と、手引きした弁の御許とを並べて、頭に戴きたいほどでした。
真面目で武骨な大将が、日夜、玉鬘にうつつを抜かしている有様を、人々は面白おかしく言ったものです。
玉鬘の参内をいとい、源氏の邸から自邸に引き取ろうとした大将にも、悩みの種がありました。それは嫉妬深い北の方の存在です。
ある雪の夜、髭黒大将は、北の方に、玉鬘引き取りたいと告げ玉鬘の許に出かけようとすると、北の方は、突然立ち上って香艦の灰を大将の頭からあびせかけ、夫の外出をはばみました。
翌年の正月、玉鬘は参内し既に髭黒のものとなったことを知り、帝も蜜兵部卿宮も、痛恨の情を和歌に托して玉鬘へ届けました。髭黒大将は玉鬘を自邸に引きとりその後十一月、玉鬘は、男の子を出産しました。
源氏五十四帖
海老名正夫原画
製作32年
技法 木版画
サイズ 33×23.5
マットサイズ
額装サイズ
¥4,400価格
料金オプション
第31帖 眞木柱
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