源氏五十四帖 第28帖 野分
源氏物語五十四帖は、源氏の一生と、その子薫君の生涯にまたがって書かれた最古の長篇小説です。
六条院に内裏から里帰りしておられる秋好中宮の局の庭先には、秋の草花が色とりどりに美しく咲いていた。
同じ六条院の紫上の局の庭の木草も、風に折れ返り吹き散らされる有様でした。紫上は、縁側近く出て、嵐の模様に見とれていました。そこに来合わせた夕霧は、妻戸の開いた間から、紫上の姿を見ていました。気高く、清らかに、春の曙の霞の間から望び桜花のように美しい多々佇まいです。
嵐は一晩中荒れに荒れ、翌朝を迎えた。朝早く、夕霧は源氏を訪れ、源氏からの見舞の手紙を秋好中宮の許へ届けました。中宮の返事を見た源氏は、やがて自らも中宮を見舞い、それから、北の対の屋に明石上を、また、西の対の屋に玉鬘をも見舞いました。
源氏五十四帖
海老名正夫原画
製作32年
技法 木版画
サイズ 33×23.5
マットサイズ
額装サイズ
¥4,400価格
料金オプション
第28帖 野分
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