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源氏五十四帖 第15帖 蓬生

源氏五十四帖 第15帖 蓬生

源氏物語五十四帖は、源氏の一生と、その子薫君の生涯にまたがって書かれた最古の長篇小説です。


源氏は都へ帰ってからも、末摘花のことは忘れ果てていた。
末摘花は、源氏が須磨におもむいてからは、源氏からの生活の補助もなくなり、音信も絶えてしまい、貧しく屋敷は荒れまるで蓬の宿です。

ただ時々訪れる者は兄のみでした。はかない古歌や物語などを読み、物語 の場面を画いた絵や、紙屋紙や陸奥紙などに書かれた古言などを見て慰めていた。
翌年四月のある日、源氏が、花散里を訪れようとして出かけた途中、荒れ果ててはいるが、確かに見おぼえのある一軒の家が目にとまりました。末摘花の住居、常陸宮の邸宅です。
源氏が、末摘花に会うと、末摘花は、嬉しさと恥かしさにはかばかしく口もきけない有様であった。源氏は、そのあわれでかれんな有様と、誠実な純情とに感動して、自邸の二条院に引きとり、その後手厚く世話をしたそうです。

 

源氏五十四帖

海老名正夫原画

製作32年

技法 木版画

サイズ 33×23.5

マットサイズ

額装サイズ

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    第15帖 蓬生
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